いつもなら、少しずつ春を感じ始め、桜が咲くのを心穏やかに待ち望んでいる頃だというのに、
ドラッグストアやスーパーなどでの惨状を目にしたり、不安を助長させるような情報ばかりで、
つい大切なことを忘れがちです。
しかし、ほんの数行のデマでここまでになるとは…
改めて発信、受信する言葉の重要性を強く重く感じます。
周りに流されることなく、しっかりと見極める判断力を持ち続けたいものです。
そんな状況の中でも、弊社横の土手には、暖冬の影響からか平年より少し早めに「つくし」が
顔を出し始めました。
あたりまえにある日常が、非日常になるのは震災だけではないんだなと感じる今日この頃。
明日は3.11です。日頃の備えを見直したいですね。
さて、今回は弊社でもよくご注文をいただく「オンデマンドプリンタによる印刷の色」についてのお話です。
お客様から、「オフセット印刷機で刷られた色と、オンデマンド印刷の色を合わせてください」という
ご要望をいただくことがあるのですが、データは同じのため、仕上がりも同じようになると思われがちですが、
じつは印刷方法が違うため、大変難しく、全く同じになることはありません。
オフセット印刷は、インキ(液体)、オンデマンド印刷はトナー(粉状)で印刷をします。
インキ(液体)を紙にしみ込ませて印刷されるのがオフセット印刷。
トナー(粉)を紙に付着させて、熱で溶かして印刷するのがオンデマンド印刷です。
CMYKで表現される4色刷りでも色を定着する方法が異なります。
さらにオンデマンドプリンターは、温度や湿度等で色が変化しがちです。
校正でプリント出力して、数日後に本刷りをする場合、色味が少し変わってしまう場合もあります。
それを防ぐためにも、キャリブレーション(色の調整)は不可欠です。
キャリブレーションをすることで色のブレを最小限に抑えることができます。
大まかな調整方法としては…
1.キャリブレーション用のテストチャートを出力します。
2.i1Pro測定器を使って、色を測定します。
3.測定の結果に基づいて、プリンターのサーバーで微調整されます。
このように、弊社では週一回程度キャリブレーション作業を行い、色の管理を行っております。
【平野専務今日のひとこと…】
「つくしは卵とじより、炒めた方が好き。」